「生命保険はよくわからない」
このような方は多いと思います。
従来の大手日本社のセールスレディーの方だけでなく、最近では複数の保険会社の商品を取り扱う保険代理店、街中にお店を構えている来店型ショップ、ネット型通販など色々な形態で生命保険の契約をすることができます。
選択肢が増えてくると今度は「誰にどうやって相談すればいいの?」という疑問がでてきます。
今回は、「生命保険の相談をする時に注意すべきことは?」です。
■現状をしっかり把握しておく
まず最初に現状についてしっかりを把握をするようにしましょう。
自分のことなんだから把握できていると思うかもしれませんが、生命保険をしっかり合理的に契約をするためには、あなたの希望だけでなく、「預貯金がいくらあるのか?」「勤め先にはどのような福利厚生があるのか?」「現在加入している生命保険の内容は?」などその場でぱっと答えることができないような内容も必要になってきます。
特に把握ができていないのが、現在の生命保険の加入状況です。
まったく何も入っていないのであれば問題ありませんが、大抵の方は何等かの保険に入っています。
日本は最近では下がっているとはいえ非常に加入率の高い国ですから、結婚前に入ったとか、就職時に勧められて入ったとか、友人にお願いされて入ったなどなど何らかの保険契約をしていることがあります。
相談をするのであれば事前にこれらの内容をまとめてからいくようにしましょう。
■先入観を持たないで話を聞く
生命保険はわからないからプロに相談をする・・・ごく当然のことですが、多くの方は生命保険について他の人から色々な意見をすでに聞いてしまっているものです。
親や友人、雑誌の記事やセミナー等々・・・
他の人から話を聞くのは悪いことではないですが、話を聞く過程で先入観が出来上がってしまっていることがあります。
「●●生命はよくない」「外資(または内資)はよくない」「掛け捨てはよくない」・・・
相談をするのであれば、それらの先入観を一旦まっさらにして話を聞くようにしましょう。
判断をするのは聞いた後にしましょう。
■一人だけの意見で判断をしない
先入観を持たないと相反する部分もあるかもしれませんが、可能であれば複数の人に相談をして話を聞くようにしましょう。
生命保険のプロの方たちも、セオリーだけでなくご自身の強い意見を持っていることがあります。
つまり人によって薦めてくる商品や内容が逆になることもあります。
あなたにとって最良なものを見つけるためにも、なるべく複数の人から提案を受けてみてください。
複数の方から話を聞いて重複する部分は問題がないと思います。
多数の意見が一致しているから正しいのだろう(必ずではありませんが・・・)推測することができます。
では、逆に意見がバラバラな場合はどうすればいいのでしょうか?
その場合は、根拠が自分の意見に合致する意見を参考にするようにしましょう。
例えば、世の中がこれから良くなるからA、悪くなるからBというのであれば、あなた自身が世の中に対する考えが前向きであればAですし、後ろ向きであればBという選択になります。
生命保険は「もし・・・が起こったら」ということを考えないといけないので、あなたの価値観なども重要な判断基準になります。
最終的に判断をするのはあなたなので、根拠・価値観・好みなどで決めていきましょう。
■その場で決断をしない
生命保険だけではなく買い物をする場合に非常に有効なのが、その場で決断をしない、ということです。
世の中のマーケティングや営業の仕組みは、今この場で判断をさせようと色々な手をうってきます。
今決めて頂いたら○○%オフ!いまだけプレゼント!期間限定!等々・・・
しかし、その場では決めずにしっかり落ち着いて考えてから決めるようにしましょう。
人間は、商品の良し悪しだけではなく対応をしてくれた人の期待に応えたいと思う生き物です。
感じよく丁寧に説明してくれた人に「あなたから入ります」と言ってあげたくなるのも当然です。
しかし、生命保険は住宅の次に高額と言われている商品(長く保険料を支払うの総額が大きくなる)なので、その場の雰囲気で決めないようにしましょう。
■最後に
いかがでしたか?
プロに任せておけば大丈夫!と安易に考えていた方からすると「面倒だな~」と思うことをご紹介しました。
生命保険という商品は目に見えない商品なので、実際にお世話になるまでは無駄なお金のように感じてしまいます。
しかし、万が一のことがあった場合にはあなたや家族を経済的に救ってくれる可能性のある商品でもあります。
あなたや家族を救ってくれるように設計をするためにはそれなりの労力も必要になります。
商品の紹介や比較はプロがやってくれるのですから、あなた自身の基準はあなたがしっかり持つようにしましょう。
くれぐれも「あなたにすべて任せる」という丸投げスタイルにはならないようにしましょう。