健全な家計を維持するためには日常的なお金の管理が欠かせません。
節約するときにも単に「お金を使わないようにする」では通用しないのです。
子供の頃のように「欲しいものがあるからそれを買うためにほかのことにお金を使うのを我慢する」も残念ながら通用しません。
今回は「おすすめのお金の管理方法」についてです。
■まずは家計簿をつけるところから
大人になればいろいろな出費が増えてきます。
その中には食費や住居費など絶対に避けることができない出費も出てきます。
そうなるとどのようなことにお金を使っているのか、出費のうちどれが減らせないもので、どこに節約の余地があるのかをしっかり見極めたうえでの家計の管理が必要になるわけです。
そんなお金の管理方法の基本はやはり家計簿です。
項目をしっかり分けたうえで毎月しっかりと記入していく。
シンプルながら一番おすすめの管理方法でしょう。
毎月記入していくことで長期的な支出の変化なども確認できるようになります。
例えば毎年夏場には支出が少なく、冬場に多くなる場合には夏場に貯蓄を心掛けて冬場の赤字を補填するといった一年間を通した家計計画を立てていくこともできるでしょう。
■家計簿をつけるのは面倒という方は・・・
ただ家計簿をつけるのは面倒くさいという人も多いはず。
最近では家計簿アプリも登場しているので自分に合った家計簿を探してみましょう。
アプリケーションは手軽に入力できること、保管に困らないことが大きなメリットです。
例えば手書きの家計簿の場合、前年の8月の家計をチェックしたい時にどこにいったかわからなくなってしまうといった問題も出てきますがアプリケーションならそんな心配はありません。
■手書きの家計簿もおすすめ
とはいえ手書きの家計簿にもメリットはあります。自分で計算・記入していくことで覚えやすい、把握しやすいからです。
実際に記入しながら「こんなところにこんなにお金使ってたんだ」と再認識することで節約意識を高めていくこともできるでしょう。
手書きタイプの家計簿にもさまざまなタイプが登場しており、見やすいもの、楽しく記入できるもの、魅力的なデザインのものなどがあります。自分なりに楽しみながら続けられる家計簿を選んでみましょう。
■レシートで管理
レシート・領収証を保管して管理をするのもおすすめです。
家計簿の計算をする際にも役立ちますし、いつ、どこで、どんなことにお金を使ったのかを把握しやすくなります。
「あのお店でよく〇〇を買っているけど本当に必要なのかしら?」とか「この時期になると〇〇をよく買うけど前もってまとめて買っておいた方が節約できるんじゃないか」など。
無駄遣いや節約の余地を探すのにとても重宝します。
■レシート+家計簿で管理
問題なのはレシート・領収証を家計の管理に使う前にこれらを管理するのが大変な点でしょう。
財布の中にレシートを入れっぱなし、しまう場所を確保してもゴチャゴチャになってしまう…そんな悩みを抱えている方も多いはず。
家計簿の中にはレシートを貼り付けたり、保管できるスペースが用意されているタイプもありますから探してみましょう。
別途に保管する際には項目ごとに分けて分別管理すると後になって調べやすくなります。
■パソコンで管理
最近ではスマホや携帯電話のデジカメ機能を手軽に使えますから、レシート・領収証をもらったらすぐに撮影してパソコン上で画像の形で管理する方法もあります。
これならかさばることもなく、分類も簡単なのでこれまでなかなかうまく管理できなかった方は試してみてはいかがでしょうか。
■キャッシュレス決済で管理
今の時代ではレシート・領収証以上にお金の管理に欠かせないのがキャッシュレス決済の利用履歴の把握です。
クレジットカードのほか電子マネー、さらにはスマホ決済などさまざまな形でキャッシュレス決済ができるようになっています。
こうした方法ではネット上で利用履歴を把握できるものが多く、それこそ使ったお店、用途、日時まで明確に確認することができます。
ですからなかなか思うようにお金の管理ができないときにはキャッシュレス決済を積極的に利用するのもおすすめです。
ただキャッシュレス決済は便利なのでついつい使いすぎてしまうのが玉にキズ。それを防ぐためにもこまめな利用履歴のチェックが欠かせません。
いずれにしろ、一昔前に比べれば確実にお金の管理がしやすくなっています。デジタルをうまく活用しつつ支出の全体像を把握できる環境づくりを心掛けてみましょう。