家計の赤字をボーナスで補填する状況から脱しよう!

毎月家計のやりくりで苦労している世帯によく見られるのは「毎月の赤字をボーナスで補填する」というケースです。

 

どう頑張っても毎月赤字になってしまうため、年に2回もらえるボーナスでその埋め合わせをしようというわけです。

 

今回は「ボーナス補填する状況からの脱出」についてです。

 

■ボーナスでの補填はやりくりが出来ていない証拠

ボーナスでの家計費の補填は理にかなった考え方とも言えますが、一方で「最初からボーナスを期待したうえで赤字の家計を受け入れてしまう」という逆転した思考を生み出してしまう可能性もあります。

 

簡単に言えばボーナスに頼ったやりくりになってしまうわけです。

 

つまり1年間の12か月のうち10か月は収入と支出のバランスがうまくとれておらず、年に2回のボーナスでそれを補填する。

 

そんな環境が適切な家計環境といえるでしょうか。

 

健全な家計、安定した経済状況を確立するためにはこうした「毎月の赤字をボーナスで補填する」という状況から抜け出す発想がほしいところです。

 

 

■まずは支出の見直しを!

「そんなこと言われてもこれ以上支出も減らせないし、ほかにどうしようもない」と反論する方もいらっしゃるでしょう。そんな時には改めて支出の状況を見直してみましょう。

 

とくにポイントとなるのが月々のローンの返済です。

 

マイホームや自動車のローンの返済が家計を圧迫して赤字になってしまっているケースも多いでしょう。

 

それを毎回のボーナスで補填しているようではいつまで経っても赤字体質から解放されない恐れが出てきます。

 

ではどうするか?

 

ボーナスを赤字の補填ではなく繰り上げ返済に活用する選択肢も考えてみましょう。

 

■繰り上げ返済を検討しよう

ローンの返済額は残高に利息が加えられた金額になります。

 

ですから残高を早く減らせば減らすほど最終的な返済額が少なくなり、利息の額も少なく済みます。

 

これまで赤字で補填していたボーナスをローンの繰り上げ返済に利用することで早くローンの返済から解放されるだけでなく、最終的な返済額も減らすことができるのです。

 

 

■時期や季節を考慮しよう

次に考えたいのが月々の出費にメリハリをつけること。

 

季節によって支出が多い時期とそうでない時期があるものです。

 

年末年始や年度末シーズンでは出費の機会が多くなりどうしても赤字に陥りがちです。

 

ですから支出があまり多くない時期にできるだけ黒字を確保して、多くなる時期の赤字を補填するのに使う。

 

これがうまくできるようになるとボーナスへの依存率がぐっと少なくなります。

 

 

■2~3年のスパンで見直しを

これは日ごろどこまで節約できているかどうかにもかかってきます。

 

例えばローンの完済の見通しがすでに経っているならある程度赤字は仕方がないと割り切り、貯蓄は完済した時点からはじめるという方法もあるでしょう。

 

あまり節約ばかり意識してしまうと日常生活の楽しみが薄れてしまい、家庭生活に悪影響を及ぼすことになりかねません。

 

改めて収支のバランスを見直してみたうえで、このままボーナスの補填に依存した状況が続きそうなのか、収入の増加・支出の減少である程度依存を解消できるのか、2~3年程度先を見据えたうえで確認してみましょう。

 

そのうえで依存を改善できる見込みがあるなら今のところは我慢してボーナスに頼る、できる見込みがないなら抜本的な改革を検討することになるでしょう。

 

 

■ボーナスはなるべく貯蓄へ

理想としてはボーナスはできるだけ貯蓄に回していざという時の備えに用意しておきたいところ。

 

お子さんが病気になった、入学・卒業、転勤などで新しい衣服を買い揃えなければならなくなった、といったことがあると多額の出費が一度にのしかかってくることもあります。

 

ボーナスのような臨時収入はこうした臨時の出費に使うのがもっとも適切な使い方と言えるでしょう。

 

無理してボーナスに依存した環境を改める必要はありませんが、補填するよりも有意義なボーナスの使い方がないかどうか、将来的に依存した環境を脱却できる見込みがあるかどうかなど多角的な視点から対策を練っていきたいところです。

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