投資の基本!ドルコスト平均法とはどういう意味?メリットは?

銀行にお金を預けても1%も金利がつかない時代が続いています。

 

今後のことはわかりませんが、この状況から昔のような高金利になるというのは期待ができないのではないでしょうか?

 

ここ数年でアメリカ人と日本人の資産格差は大きくなっています。

 

アメリカ人は投資を学んで実践をしてきたのに対し日本人は相変わらず投資は危ない!という先入観を捨てきれずにいたのが一つの要因ではないでしょうか?

 

当サイトでは投資の基本など最低限知っておくべきことについてお伝えしていきます。

 

今回は、「ドルコスト平均法について」です。

 

■ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法とは、常に一定の金額を定期的に買い続ける投資手法のことを言います。

 

つまり、毎月1万円を買うと決めたら毎月毎月価格変動を気にすることなく買い付けを行っていく投資手法です。

 

ポイントはこの「価格変動を気にすることなく」という点です。

 

ドルコスト平均法では、価格の変動を気にしないので、価格が上昇している時も価格が下落している時も定期的に購入をしていきます。

 

ただし、購入金額は一定なので価格が高い時には少ししか購入できず、価格が低い時にはたくさん購入できることになります。

 

例えば、毎月1万円で5口購入するとしましょう。5口というのは5単位と思っていただければ大丈夫です。この場合は一口2,000円ということになります

 

この一口の価格が1,000円になっても、5,000円になっても1万円分購入をするとします。

 

毎月1万円分を5回分購入を続けた例をみてみましょう。

 

1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 合計
一口価格 2,000円 5,000円 1,000円 5,000円 1,000円
購入口数 5口 2口 10口 2口 10口 27口

 

かなり価格変動があるシミュレーションですが、5回購入をすると5万円使って全部で27口を購入できました。

 

平均購入価格は、1,851円です。

 

仮に一口が2,000円に戻ると、2,000円×27口=5,4000円となります。

 

出口をどこでみるかで変わってきますが、これだけの価格変動でもプラスにすることが可能ということになります。

 

価格変動をするというリスクに対して非常に効果的な方法といえるでしょう。

 

 

 

ドルコスト平均法の効果

全ての結果をシミュレーションをしないと完璧なシミュレーションとは言えませんが、ドルコスト平均法は「値下がりはするけど最終的には上がってくる」という前提で投資を行う手法です。

 

「世界経済は浮き沈みはあるけれど、長い目で見ると右肩上がりになる」という前提になります。

 

「このまま右肩上がりになる」とか「世界の経済は長期的には×」という場合には、向かない手法かもしれません。

 

ここでは10年間、毎月1万円をドルコスト平均法で投資をする場合のシミュレーションをしていきたいと思います。

 

総額にすると120万円ということになります。

 

一口の価格も先ほど例と同じ2,000円で見てみましょう。

 

価格の変動は以下の通りとします。

 

1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 7年目 8年目 9年目 10年目
2,000円 2,000円 1,000円 1,000円 1,000円 1,000円 2,000円 3,000円 4,000円 5,000円

 

グッと下がってその状態が長らく続いて後半に盛り返すという感じです。

 

初期に一括で購入をした場合

一括で購入をすると、一口2,000円なので120万円で600口購入することができます。

 

10年目まで保有をしていると、600口×5,000円=300万円にもなりますが、3年目〜5年目は60万円になってしまっています。

 

普通に考えるとこの状況は精神的にも好ましくなく、場合によっては売ってしまうこともあるのではないでしょうか?

 

ドルコスト平均法を実践した場合

一方、ドルコスト平均法の場合は毎月1万円、年間で12万円購入をしていきます。

 

購入口数は以下のようになります。

 

1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 7年目 8年目 9年目 10年目
2,000円 2,000円 1,000円 1,000円 1,000円 1,000円 2,000円 3,000円 4,000円 5,000円
60 60 120 120 120 120 60 40 30 24

 

合計で、634口で317万円と一括購入よりパフォーマンスが良くなっています。

 

何よりも下落基調が続いている5年目の時に投資した金額は60万円で、評価額は48万円となり一括購入をした時と比べると下落に対しても強いことがわかると思います。

 

 

■ドルコスト平均法は何がすごい?

ドルコスト平均法のメリットをまとめていきます。

値下がりに強い、黒字の効果を得られる

投資が怖いのは値下がりがあるからですが、ドルコスト平均法は値下がりのリスクを少なくして、なおかつ黒字の効果もしっかりと得ることができます。

この点がドルコスト平均法のファンが多い理由ではないでしょうか?

いつでも始めることができる

ドルコスト平均法は、価格が下落しているタイミングで買うなどをしないためいつでも始めることができます。

長期間行った方が時間的な分散の度合いが大きくなるため早めに始めると良いでしょう。

 

高値の購入を抑制できる

投資で失敗をしたという人の多くは、高値掴みをしてしまいその後一気に価格が落ちて損をしたという経験をしています。

ドルコスト平均法では一定金額を投資していくため高値の時は少なくしか購入することができません。

 

価格変動を気にしなくて良い

トレードをして利ざやを取っていくような投資方法では、常に価格を追っていないといけません。

また一括購入をして長期保有という場合でも、やはり価格に対して反応をしてしまうでしょう。

中には仕事中でも価格が気になってしまうという人もいるほどです。

ドルコスト平均法では価格変動を考慮しないため安心して投資をすることができます。

 

毎月貯金感覚で投資ができる

投資は大きな金額を持っていた方が効果は大きいのは確かですが、ドルコスト平均法のような投資方法であれば貯金をする感覚で投資をすることができます。

 

■ドルコスト平均法のデメリットは?

ドルコスト平均法はメリットばかりがあるように感じてしまいますが、他の投資と同じように「出口を間違うと損をする」というデメリットはあります。

 

価格変動はあっても長期的には上がっていくというのがドルコスト平均法の前提となっているため、投資終了間際で価格が大きく下落をしているとやはり投資収益をうまく上げることはできません。

 

ドルコスト平均法で時間的な分散をするように、他の投資手法や蓄財の方法を活用して資産形成をしていくと良いでしょう。

 

■まとめ

不思議なもので人間は一つのことに集中をしてしまう傾向があります。

 

株式投資をする人は株式投資だけ、預貯金をする人は預貯金だけ・・・

 

しかし、ライフプランをしっかり組んだ上ですぐに使うお金は一定額預貯金へ、使わないお金はその中で短期長期に分けて保険や投資信託に・・・とバランスよく配分をしていく必要があります。

 

まずはあなたの人生設計から作成していくことをお勧めいたします。

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