投資初心者がnisaでやってはいけない3カ条とは?

  • 2020年9月25日
  • 2020年9月22日
  • 投資

nisa(少額投資非課税制度)は投資初心者にとってぜひとも覚えておきたい制度です。

 

簡単に言えば年間120万円まで投資で得た収益を最長5年間まで非課税にすることができる制度です。

 

今回は「nisa」についてご紹介します。

 

■非課税という大きなメリット

通常では投資で利益を上げた場合はその分は所得となって課税の対象になります。

 

10万円稼いだからといってそれがそのまま「儲け」になるわけではなく、所得税、住民税合わせて20パーセントほど(正式には20.315パーセント)の税率がかかります。

 

しかしこのnisaの制度を利用することで投資での収益をそのまま「儲け」にできるわけです。

 

初心者にとっては年間120万円の収益とはかなりのレベルになりますから、これは非常にありがたい制度と言えるでしょう。

 

■nisaでやってはいけない3カ条

ただ、このnisaの制度のもとで初心者が投資に手を出すときには注意しなければならないポイントも出てきます。

 

これはよく「nisaでやってはいけない3カ条」とも呼ばれるので基礎知識として覚えておきましょう。

 

その1 身の丈に合わない投資額にしない

まずその1は「身の丈に合わない投資額にしない」

 

非課税になるのですが、収益が大きければ大きいほど得になる。

 

そうなるとどうしても無理してでも投資額を高く設定してしまいがちです。

 

収入に対して明らかにバランスが取れていない額で投資を行い、貯蓄など将来を見据えた家計の計画がうまくできていないケースも見られます。

 

当然のことながら投資は得をすることもあれば損をすることもあります。

 

投資額が大きくなればそれだけ収益だけでなく損失も大きくなるリスクを抱えるわけで、そうなったときにたちまち家計が厳しくなってしまう恐れも出てくるわけです。

 

これはライフプランとも深くかかわってくる点でしょう。

 

例えばまだ教育費や医療費がそれほどかからない若い世代のうちに十分な貯蓄をせずに投資に資金を使っていると30代、40代になって家計が厳しくなってしまう恐れが出てきます。

 

投資の収益に頼らなくても5年後、10年後に問題なく生活を送れることを大前提にして投資額を決める必要があるのです。

 

あまり最初から過大な投資をしていると途中で減額せざるを得なくなってしまい、せっかく利益を上げるチャンスのときに十分な投資ができないケースも出てきます。

 

それどころか諦める形で投資そのものを辞めざるを得なくなることもあるでしょう。

 

それを避けるためにもあくまで身の丈にあった投資額の設定か求められるのです。

 

その2 自分に合った投資の選択肢を選ぶこと

その2は「自分に合った投資の選択肢を選ぶこと」です。

 

最長5年間非課税になるということから、どうしても短期的な視点で投資先を選んでしまう傾向も見られます。

 

その1の過大投資ともかかわってきますが、短期的な利益を得られそうな商品ばかりを選んでしまうことが多いのです。

 

しかし投資には向き・不向きが確実にあり、「他の人にとって利益を上げやすい商品」と「自分が運用しやすい商品」が異なることも珍しくありません。

 

少なくとも、自分がその商品に対する基本的な知識を知っており、周囲に流されずにあくまで自分の判断で売買ができる商品に優先して資金を振り向けることが必要です。

 

短期的な収益ばかりに目を向けずに慎重な商品選びを心掛けましょう。

 

その3 投資先をコロコロ変える

そしてその3は「投資先をコロコロ変える」ことです。

 

これも短期的な視点ともかかわってきますが、「あの商品ではうまくいかなかったから別の投資先に切り替えよう」とコロコロ変えているといつまでたっても収益を上げられない可能性が出てきます。

 

理由は二つ、まずコロコロ変えていてはいつまでたっても知識が身につかず投資初心者のままになってしまうこと、二つ目は切り替えるごとに手数料や信託報酬などの諸費用が発生するため、例えば利益を上げることができてもそれがかなり削られてしまうからです。

 

一度商品を選んだは長期的な視点で運用すること、その過程で投資の仕組みそのものを学んでいけるような環境を心掛けることが大事です。

 

このようにnisaはどうしても短期的な視点で焦って利益を上げたくなってしまう面もあります。

 

この制度の期間が終わっても投資を続けて安定した収益を上げ続けるためにも、これら「やってはいけいない」ことは避けつつうまくこの制度を利用していくようにしたいものです。