現在は晩婚化も進んでおり20代はまだまだ独身という方も多いですが、就職や結婚など大きなイベントが大きいのが20代という年代です。
まだまだ心も体も若いので「生命保険なんていらない」と考える方も多いですが、20代の方だからこそ入っておかないといけない保険もあるのです。
ぜひ一度しっかり保険について考えてみましょう。
今回は「20代男性の方におすすめの保険の入り方」についてです。
■生命保険はどんな商品?
まずは生命保険は要らないのかについて考えてみましょう。
あなたが何かに対してお金を払う場合には明確なニーズがあるはずです。
テレビを買うのであれば「娯楽を楽しみたい」とか、車を買うのであれば「移動の手段に」とか・・・欲しいだけの嗜好品もあるかもしれませんが多くの消費なニーズに対して行われています。
生命保険も同じです。
生命保険は「万が一のことがあった時にあなたや残された方が経済的に困らないようにするための金融商品」です。
万が一というのは、不慮の事故や病気・そして不幸にも亡くなってしまうケースがあります。
経済的にというのは「お金に困らないか」ということです。
簡単い言うと「何かあったらお金の面で困らないですか?」というのが生命保険のニーズです。
あなたは大丈夫でしょうか?
■状況によって変わる
「20代男性の方は生命保険は必要か?」
このように聞かれるとわ「かりません」と答えるしかなくなってしまいます。
20代男性が全て同じ生活スタイルで同じ性格で同じ資産状況ではないので、各々の状況を確認をしないと必要かどうかは判断がつきません。
大きく必要性が変わるポイントとしては、その方が独身か結婚をしているかによって変わってきます。
生命保険は、「残された方が困らないようにする」と言う目的があるので残される方が多くなるであろう結婚をしている方は必要性が大きくなります。
逆に独身男性の方は独り身であるため、残された方のために・・・という発想は無くなるので、病気などを主に検討をすることになります。
■独身者には生命保険はいらない
前述したように生命保険の一般的には、必要保障額は結婚をしている方のほうが高額になります。
では独身の方は保障額はどの程度あれば良いのでしょうか?
この質問に対する答えもその方の状況によって変わってしまうとなってしまいますが、一般的には自分が亡くなった後の整理資金(借金返済、葬儀費用など)程度が必要だと言われています。
金額にすると保障額300万〜500万円ほどが目安になるでしょう。
しかし、逆に医療保険やガン保険は手厚くしておく必要があります。
若い方は、あまり貯蓄がまだない傾向があり、健康保険を考慮した自己負担分の医療費やその他費用でも家計を圧迫する可能性があります。
また若いので無茶もしがちです。
病気などではなくケガで入院する可能性もあります。
歳を重ねている方はある程度貯蓄があるかもしれませんが、若い人と比較をすると病気になる可能性が高くなります。
独身で独り身であるためいざ自分が入院をするとカバーをしてくれる人がいないため、医療費以外のところでお金がかかることが多くなる可能性があります。
医療保険・ガン保険についてはしっかりと加入をしておきましょう。
■健康保険では足りない?自己負担に注意!
「医療保険やガン保険?健康保険があるから大丈夫!」
医療保険の必要性を伝えるとこのように言う方がいらっしゃいます。
健康保険についてもしっかり勉強をされている方なのだなと思いますが、健康保険で対象にならない部分についても考慮をしないといけません。
高額療養費制度があるから大丈夫?
まず健康保険で大丈夫と言う方の多くは、高額療養費制度があることをその根拠としていることが多いです。
高額療養費制度とは、医療費の1割〜3割の自己負担額についても上限を設けている制度のことを言います。
詳細はこちらをご確認ください。
高額療養費制度は、収入によって変わりますが1ヶ月に約8万円が自己負担額の上限となっています。
仮に医療費が100万円かかり自己負担額が30万となっても、上限が8万円であるため差額の22万円はかからない(一度支払って後から戻るケースもある)ということになります。
確かに8万円が上限であれば民間の医療保険を使わなくても良いかもしれませんが、実際には健康保険が適用されない費用があるため注意が必要です。
差額ベッド代などの自己負担額に注意
健康保険はあくまで医療費にしか適用されません。
入院をするとそれ以外の費用が発生します。
一番最たる例が「差額ベッド代」です。
差額ベッド代は入院をする際にある程度のプライベート設備がある個室を利用する際にかかる費用のことを言います。
この差額ベッド代は病院によって費用は異なっています。
平均は約6,000円ほどですが、都市部などでは10,000円〜20,000円以上する高額なところもあります。
この費用は入院1日に対してかかるため累積すると大きな金額になります。
これ以外にも入院中の食事代や雑費などもかかってきます。
先進医療の技術料は対象外
医療費も全てが健康保険の対象になる訳ではありません。
厚生労働大臣が認めている高度な医療技術を要する治療のことを先進医療と言いますが、この先進医療は健康保険の適用対象外です。
先進医療の中には、ガンを治療する重粒子線治療など1回あたり数百万円も費用が発生する治療も含まれています。
健康保険は対象外であるためこの先進医療の費用は自己負担をしないといけません。
健康保険は、私たちの暮らしを支える優れた社会保障制度ですが、全てを任せることができる訳ではありません。
ご自身でご自身を守るための仕組みも必要であることを理解しておきましょう。
■20代の独身の方におすすめの保険の入り方
最後に目安として20代の独身の方にオススメの保険の入り方をお伝えします。
個々人の環境によって変わるためあくまで目安としてお考えください。
葬儀費用としての死亡保障
まずは自分に万が一のことがあった時に残された方が葬儀や死後整理をできるように300万〜500万円ほどの死亡保障の契約をしましょう。
保険種類は、終身保険でお金を貯めながらでも良いですし、保険料が安い定期保険などでも良いでしょう。
医療保険を日額1万円で
医療保険はしっかりと契約をしておきましょう。
差額ベッド代・食事代・雑費を考えると日額10,000円ほどの医療保険が良いでしょう。
多少貯金があると言う方は日額5,000円でも大丈夫ですが、先進医療の保障があると言うのは絶対条件になります。
ガン保険に関しては入っておけばより良いですが、保険料の負担が・・・と言う方は健康に生活をしながら40歳ごろまでには契約をするようにすると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は20代の独身男性の生命保険の入り方についてお伝えしてきました。
20代だと生命保険はいらないと考える方が多いですが、リスクを確認していくと必要な箇所もあるということがお分りいただけたのではないでしょうか?
なるべく保険料を抑えながらもしっかりリスクをカバーして、将来に向けて貯蓄をしていくと言うことがポイントになってくると思います。