生命保険の見直しの際に、「転換(てんかん)」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
「転換は良い」「転換は悪い」というようなこの制度自体の良否をつけることは妥当ではありません。
あくまで制度であるためうまく利用できるのではあれば利用すべきですし、利用できないのであれば他の方法を考える必要があります。
この記事では、「転換とは何か?」を説明をしていきます。
■転換とは?
転換とは、現在契約している保険の積立部分などを下取り価格として、新しい保険契約に当てて契約をすることを言います。
自動車の乗り換え時に、今の車を下取りしてもらい、その下取り分だけ安く新しい車を買うことと同じイメージです。
自動車の下取り制度を良い悪いと言う方がいないように、生命保険の転換制度に自体にも良い悪いはありません。
あくまで下取りの制度なのだということを認識しておきましょう。
■転換のメリット
今現時点では転換のメリットを見つけるのが難しい状況と言えます。
保険会社各社の競争も激化しているので、保険料も安くなり、保障内容も充実化しています。
各保険会社独自の特徴がある場合には検討をしても良いかもしれませんが、転換自体の制度にはメリットがないようです。
■転換のデメリット
次に転換のデメリットを見ていきましょう。
現在加入中の契約は無くなる
転換制度は、あくまでも下取り制度であり新しく保険契約を結ぶことに変わりはありません。
そのため、現在契約をしている保障内容や契約内容は消滅し、新しい契約の保険商品に変わってしまいます。
保険会社を変えることはできない
転換制度は、あくまで現在契約をしている保険会社の制度であり、他の会社の商品を契約するために利用することはできません。
他の会社の商品を見たい・契約したいというのであれば解約をして新しく新契約を結ぶ流れで検討をするようにしましょう。
契約時点の内容になる
転換制度は一連の繋がりがあるような流れに見えますが、あくまで現在の契約は消滅して、新しい契約を結ぶという行為に他なりません。
転換制度を利用するとあなたが現在の契約から得ている保障内容等は消滅をし、新しい契約に切り替わってしまいます。
当然保険料もその契約時の年齢での算定となりますので、上がってしまう可能性があります。
転換制度を使うことによって積立部分が下取りとして充当されるので安くなるように感じるかもしれませんが、あくまで補填であることをしっかり認識するようにしましょう。
■定期的な見直しを
生命保険をうまく活用をしていくためには、定期的に見直しをして、必要ない保険は解約し、必要な保険を契約をするということを繰り返し行っていくしかないでしょう。
競争がある以上は保険商品もどんどん進化をしていくため、過去の保険をそのまま活かして・・・という施策は必ずしも得策とは言えないと言えます。
ぜひ信頼できるライフプランナーを見つけて相談をしてみてください。