生命保険は一度契約をしたら終わりではありません。
あなたの生活の変化や環境の変化に合わせて見直しをしていかないといけません。
保険会社の商品も進化するし、場合によっては他の金融商品や他の方法を利用した方が良い場合も出てくるでしょう。
今回は、「見直し相談をする場合の注意点!」についてです。
■見直し=全て入り直しではない
なぜ生命保険は見直しをしないといけないでしょうか?
それは、前述したようにあなたの生活の変化や環境の変化に合わせるためです。
生命保険の契約をする時には、その時の資産の状況や家族構成、社会情勢、あなたの望む将来などをベースに設計をしていきます。
将来についての展望も踏まえて設計をしますが、人の人生が設計通りに進むことは稀でしょう。
予想していなかったが家族が増えた、子供の進学先が国内から海外に、昇進して給料が増えた・・・など様々な変化によって最適な生命保険の金額も変わってきます。
その変化に合わせて見直しをしていく必要があります。
ただし、気をつけたいのは必ずしも全ての契約を解約して契約のし直しをしましょうと言うことではないということです。
しっかり設計をしているのであればそのまま継続していける契約もあるはずです。
仮に3本契約があるのなら、2本解約して入り直しとか、1本解約して2本追加するなどの見直しの方法もあります。
毎回全てを解約するということでない(全て解約するケースもありえます)ということを覚えておきましょう。
■継続した方が有利な場合も多い
前述の内容にも近いですが、生命保険は継続をした方が有利な場合も多くあります。
生命保険の保険料は、死亡率・予定利率・事業経費率という3つの指標から保険料が算出されます。
死亡率はその名称通り「死亡する確率」、予定利率は厳密には異なりますが「運用利率」、事業経費率は「保険会社が使う経費率」となります。
死亡率はどんどん下がっているため保険料は安くなっていますが、運用利率は上がらないため保険料が下がらないという傾向があります。
死亡率が高く計算されている保険や運用利率が低く設定されている保険なら見直しすると効果がある可能性がありますが、逆に死亡率が低く計算をされていて運用利率が高く計算されているのであれば見直しをすると損をする可能性もあるということです。
また保障内容については、あまりに良い保障内容であるが為に短い期間で販売が停止されてしまったという商品もあります。
これらに運よく契約をしているのであれば解約をしてしまうと損をしてしまう可能性があります。
生命保険のプロの方であれば、このあたりもしっかりと踏まえて提案をしてくれるはずですが、ご自身でも注意をしておく必要があります。
■健康状態に注意
生命保険の契約をする為には、健康状態が一定以上良くないといけません。
健康状態が良くないと特別条件という割増保険料などの条件がついたり、契約すること自体を断られることもあります。
最近では高齢化に伴って基準が緩和されている商品も多々ありますが、健康な状態で契約をするのがやはり得になることが多いと言えます。
人間は歳をとれば健康を害するリスクは高くなります。
つまりいつでもいつまでも見直しができる訳ではないということです。
健康の関係で今後は見直しができなくなる可能性もあるということを考える必要もあります。
保険料との兼ね合いにもなりますが、少し多めに契約するということも場合によっては有効かもしれません。
■複数の意見を聞ける体制が好ましい
生命保険の見直しは、知識がない一般の方にはハードルが高い作業だとも言えます。
だからこそ信頼できる専門家に相談をすることが望ましいと言えます。
しかし、可能であるならば複数の専門家から話を聞いて総合的に判断するようにすると良いでしょう。
良くある話ですが、専門家によって全く逆のことをいうこともあります。
理屈や説明が一番納得できる内容で対応をするようにしましょう。
あくまであなた自身の契約なのですから「任せるからよろしく」と丸投げにするのは絶対にやめましょう。