生命保険を選ぶ際に保険料(いくら毎月支払いをするのか?)とか保険金額や日額(いくら保障されるのか?)は注目されやすいですが保険期間は意外と「長ければ良い」で済ませている人も多いように感じます。
でも保険期間は保険料に反映される大事な選択ポイントです。
今回は「生命保険の保険期間について」です。
■保険期間とは?
保険期間とは何でしょうか?
保険期間とは「生命保険の契約が続く期間のこと」を言います。
保険期間は保険会社や保険商品によって異なりますが、1年とか10年など一定年数で設定をするものや、60歳までなどその年齢になるまでで設定するものなどがあります。
また一生涯の保障という場合は保険期間が「終身」として設定されているものを言います。
この設定された期間内に病気や万が一の死亡など保険金を支払う事由が発生すると、保険給付金や保険金が支払われます。
要するに「保障されている期間」のことを保険期間と言います。
■保険料払込期間とは?
保険期間と混同しやすいのが保険料払込期間です。
こちらは保険料の支払いをする期間のことを言います。
保険期間と同じなのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、保障は一生涯(保険期間:終身)だけど保険料の支払いは60歳で終了(保険料払込期間:60歳)という契約の仕方もあります。
保険期間より短い期間で保険料払い込みをする払い方を「短期払い」という言い方をします。
短期払いに対して全ての期間を通じて支払いをする方法を「全期払い」と言いますが、短期払いは全期払いより払込の期間が短い分保険料は高くなります。
この辺りも将来のことを考えてしっかりと設定をしたいですね。
■保険期間が短いと保険料は安く、長いと高い
保険期間と保険料の関係を見てみましょう。
原則、保険期間が長いほど保険料は高く、短いほど保険料は安くなります。
これは保険金等を支払う保険会社の立場から考えるとわかりやすいと思います。
一生涯の保障をするということは保険会社は保険の解約がない限り、必ず保険金を支払うことになります。
そのため保険会社は高い保険料をもらわないと収支が合わなくなる可能性があります。
逆に保険期間が1年などの短期であれば、保険会社は保険金を支払い可能性は少なくなります。
なので保険料は安くなります。
では、保険期間はどのように設定をしたら良いのでしょうか?
■40歳を境に・・・
あくまで確率論であり計算上のもので一参考にしかなりませんが、40歳前後を境に考えると保険料の支払いは最小限に抑えて保障を手厚くすることができます。
病気にしても死亡にしても40歳までは起こる確率が低いので保険期間を短く設定をして保険料の負担を抑えます。
その分、まだまだ預貯金に回し資産作ろをしていきます。
資産作りはこのテーマでは詳しく説明をしませんが、預貯金・保険・投資商品など自分の希望とリスク許容度に合わせて設計をすると良いでしょう。
ファイナンシャルプランナーであれば保険も含めて資産作りの設計の協力をしてくれるのでおすすめです。
40歳前後になったら保険期間の長い商品に見直しを検討しましょう。
40歳前後であればまだ20代・30代の若い人と同じように安い保険料で保険に入ることができます。
保険商品はどんどん変わっていくので保険料との兼ね合いを見ながら随時見直しをしていくようにしましょう。
■健康面には注意を!
前述の内容を実践する上で考えないといけないのが「健康面」です。
生命保険はいくらあなたが入りたい、お金を払うと言っても健康査定で保険会社が承諾をしないと契約することができません。
40歳までは保険期間の短い保険、40歳以降は保険期間の長い保険という戦略だと40歳前に大病をしてしまうともう長い保険に入ることが難しくなってしまう可能性があります。
現在は持病があっても入れる保険が増えているとはいえこの点はリスクが大きいのでこの点を考慮して考えるようにしましょう。
病気をするかも・・・という方は若いうちから長い保険期間のものを選択するのも一つの手でしょう。