生命保険の選び方!掛け捨て保険は損なのか?

生命保険には様々な商品があります。

 

現在日本では40社以上の保険会社が商品を販売しているため、素人だけではなくプロでさえ全てを把握するのは難しいでしょう。

 

生命保険には色々な分け方がありますが、掛け捨て保険と貯蓄保険という分け方がよくされています。

 

今回は、前者の「掛け捨て保険は損なのか」についてです。

 

■掛け捨て保険とは?

掛け捨て保険という商品名はなく、あくまである特徴を持つ商品の通称名のことを言います。

 

ある特徴とは、「支払った保険料が戻ってこない、または戻ってきても少額である」という特徴です。

 

毎月3,000円など一定額を支払っていくが保険期間が終わったり、解約をしてもお金が戻ってこない(貯蓄型の保険の場合には、解約返戻金というお金が戻る商品がある)ため、「掛けて捨てる」という意味で掛け捨て保険と呼ばれています。

 

商品としては、保険期間の短い定期保険などが該当します。

 

定期というと銀行の預貯金をイメージするとよりお金が貯まると思ってしまうかもしれませんが、保険の定期とは保障する期間が定まっている保険のことを言います。

 

基本的には、この期間が短い定期保険(1年〜10年)や無解約返戻金型定期保険(解約返戻金がないという定期保険)が該当します。

 

 

■なぜ掛け捨て保険は損だと言われる?

なぜ掛け捨て保険は損だと言われるのでしょうか?

 

それはお金を払っているのに商品を受け取っていないように感じてしまっているからです。

 

生命保険は形がないサービスとなっている上に、一定の条件を満たさないと保険金を受け取ることができません。

 

死亡率などから考えると多くの方が、保険金を受け取ることがないため、ただお金だけを払い続けていると感じてしまっています。

 

それならば貯蓄を兼ねて保険に入った方が良い、だから掛け捨ては損なのだという理屈から「掛け捨ては損」だと言われています。

 

しかし、保険という商品の本来の機能、本来の購入しているサービスを意識すれば異なる考えになるのではないでしょうか?

 

保険商品は、「死亡など個人では支えきれない大きなリスクに対して金銭的な面で対応をする商品」です。

 

つまり保険料を支払うことによってこの大きなリスクに対する保障を購入していることになります。

 

個人的にはこの大きなリスクが起こっても大事な家族が金銭面で守られると考えると非常に重要な商品だと思います。

 

決して無駄や損をする商品ではないと思います。

 

ただ確率論などで合理的に考えると「保険を掛けない」という選択をする方も当然いるでしょう。

 

■貯蓄保険はお得?

比較対象となる貯蓄保険はお得なのでしょうか?

 

貯蓄保険とは、解約返戻金が一定額貯まる商品のことをさしています。

 

基本的にはお金が貯まる分、保険料が高くなっています。

 

では、この貯蓄保険はお得なのでしょうか?

 

どの点をとってお得というかによりますが、現状では低金利の影響で予定利率も下がっており貯蓄保険は前ほどお得だとは言えないでしょう。

 

しかし、毎月一定額を支払って、保障を確保しながら、定まった金額を貯めることができるという点では大きなメリットがあると言えます。

 

■結局はどちらが良いのか?

結局は、掛け捨て保険と貯蓄保険はどちらが良いのでしょうか?

 

身も蓋もない言い方ですが「その人によって異なります」となってしまいます。

 

生命保険は、その方のライフススタイルや資産の状況、リスクに対する性格なども大きく関係してきます。

 

万人受けする商品は基本的には存在せず、その方に合った商品を選択肢、かつ常に見直しをしながら継続をしていく必要があります。

 

場合によっては、保障を追加するケースもあるし、逆に全く保険が必要なくなるケースもあるでしょう。

 

ライフプランナーやFPに相談をして見るのが良いでしょう。