生命保険は独身の時は少額で良い、場合によっては医療保険だけで良いというのが多く見る意見です。
生命保険はあなたに万が一の事が起きた時に残された方が経済的に困らないようにするための金融商品であるということを考慮すると確かに独身では高額な保険はいらないかもしれません。
では、結婚をして残してしまう人ができたら?
今回は「新婚さんの生命保険の選び方について」です。
■あなたに万が一のことが起きたら?
新婚さんということは、夫なのか妻なのかはわかりませんが配偶者がいるという状況だと思います。
基本的には一緒に生活をしていると思いますので、お互いに何かがあれば経済的な負担が発生すると考えた方がいいでしょう。
では、どのような負担が発生するのでしょうか?
葬儀費用
一つ目は葬儀費用です。
地域や葬儀のランクによって金額は変わってきますが、300万~500万ほど保険で用意をしておくと良いでしょう。
今は家族葬など安い葬儀もありますが、やはりそれなりの金額にはなってしまうものです。
現金で300万~500万円なら高額ですが、保険の保障なら安い保険料で準備することが出来る金額です。
生活費
片方が専業主婦(主夫)の場合や、お互いの給料を合わせて生活をしている場合には残された方が困る可能性があります。
あなたに万が一のことが起きてしまった場合にどのぐらいの金額が足りなくなってしまうのかしっかり計算をしてシミュレーションをする必要があります。
特に専業主婦(主夫)の方であれば今後どうするのかをしっかりと考えないといけないでしょう。
その他整理資金
借金があるとか、趣味の整理にお金がかかるような場合にはあなたに万が一の事があった場合に整理するためのお金も必要になるかもしれません。
ご自身に万が一のことがあったらを想像して考えるようにしましょう。
■保障額は配偶者の生活力による?
新婚さんということでまだ子供がいないという前提にはなりっますが、「残された方が経済的に困る」から保険が必要なので残されてしまう配偶者の生活力によって保障額は大きく変わってきます。
非常に高度なスキルを持っており現在も収入が大きいとか、今は働いていないが働いたら大きく稼げるという方であれば生活費のための保障は必要なくなります。
特に生命保険会社からの提案資料だと残された方が自分で稼ぐという点が抜けていることが多く非常に高額な死亡保障を提案されることがあります。
保険はあくまで経済的に困らないようにするためのものであって、経済的に豊かにするものではないと思います。
人それぞれ考えがあるとは思いますが、お金は有限ですのでなるべく必要のないところには使わないようにしましょう。
■子供がいる場合
新婚さんということで、夫婦2名で考えてきましたが再婚のケースやすでに子供を授かっているケースも考えられます。
その場合にはお子さんの生活費と教育費も考慮をしないといけません。
特に教育費は子供1人当たり1,000万円と言われているように非常に大きな金額になります。
公立大学と私立大学で金額は異なりますが、ご自身の生活スタイルや教育方針から考えて一定の金額を保障で賄うようにしましょう。
■最後に
生命保険はニーズをしっかり考えて、そのニーズに合った金額を計算して契約をする必要があります。
ニーズをしっかり考えていないから必要な保障内容の保険に入っている、ニーズはあっているが保障の過不足が大きいというケースが散見されます。
当時はニーズに合った保険に過不足なく保障にはいっていたのに、時の経過とともにずれてしまっていてそのまま放置してしまっている等いケースもあります。
自分だけではどんどん変わっていく保険商品やライフサイクルへの適応が難しいと思います。
自分にぴったりのファイナンシャルプランナーや保険担当者などパートナーを見つけると良いでしょう。