生命保険を複雑にしている原因として保険商品の種類があります。
各保険会社が30商品、保険会社が40社も存在すると、30商品×40社=1,200商品にもなります。
「こんなにたくさんの商品を検討できません」
確かにその通利です。
実際には生命保険の種類はそこまでたくさんにはなりません。
あくまで保険会社各社が特定の保険種類に自社の商品名をつけているためたくさんあるように感じるのです。
つまり、定期保険保険にA保険会社、B保険会社、C保険会社・・・それぞれが名前をつけて販売しています。
保険会社によって保険料や保障範囲など詳細は異なりますが、基本形は同じです。
保険の種類が多すぎてわからない!という方は、まず大きな分類で保険を理解しましょう。
■保険の3つの分野
保険の仕事をするとまず保険という分野が3つの分野に区分けされていることを勉強します。
まずは3つの分野について解説します。
生命保険
第1分野と言われているのが生命保険です。
生命保険の一番ベーシックな機能である死亡保障の保険はこの分野に属します。
損害保険
第2分野と言われているのが損害保険です。
自動車保険や火災保険などモノの保険です。
医療保険
第3分野と言われているのが疾病関係などの保険商品です。
医療保険やがん保険、傷害保険などが該当します。
■生命保険を分類
第1分野である生命保険をもう少し具体的に区分けしてきましょう。
定期保険
保険期間が定まっている死亡保険です。
保険期間は1年という短期間から100歳前後までの長期の期間で設定することができます。
この設定している保険期間内に被保険者の方が亡くなった場合には、死亡保険金が保険会社から支払われます。
とにかく安い保険料で保障が欲しいという場合には短期間の定期保険、お金を貯めながら長期の保障もという場合には長期の定期保険などが検討対象となります。
保険の一番基礎的な商品と言えるもので、どの会社も取り扱いをしています。
終身保険
保険期間が一生涯の死亡保険です。
保険期間に定めがないため亡くなるまでの長期間に渡って保障を得ることができます。
また解約返戻金の貯まる率が高い商品も多く、貯蓄もかねて利用する方が多いのも特徴です。
ただし、一生涯の保障である分保険料は高くなりますので、家計の他の支払いバランスをしっかり考える必要があります。
■医療保険を分類
第3分野に属する医療保険についても詳しく分類していきましょう。
医療保険
病気や怪我で入院・手術・通院をした場合に給付金が支払われる保険です。
テレビCMなども多く流れており各社これまで非常に力を入れてきた商品と言えます。
最近では緩和型などの持病がある方でも契約することができる商品が増えてきています。
がん保険
ガンで入院・手術・通院をした場合に給付金が支払われる保険です。
ガンの罹患率は2人に1人とデータ上では言われており、また治療費用があれば完治も目指せる病気としてがんに特化した商品が販売されています。
外資系のがん保険のテレビCMが多く流れており、名称を知っている方も多いのではないでしょうか。
介護保険
ここ数年新商品が増加しているのが介護保険です。
介護保険は、介護状態になった時にかかる費用を保障してくれたり、認知症など特定の分野で保障をしてくれたりと様々な商品が販売されています。
日本は現在高齢化・長寿化が進んでおり、必然的に介護の需要も増加しているため、今後もますます各社が力を入れてくる分野と言えるでしょう。
■まずは必要な分野を確認しましょう
「自分に万が一のことがあったから保険にはしっかり入っている」
自分が病気や事故で亡くなった場合に家族が困らないように保険に入っていると言った男性の言葉です。
実際に契約している内容を見せてもらうと・・・全て第3分野でした。
もちろん病気などの備えも大事ですが、この方が望んでいたのは死亡保障です。
実際に自分で保険の検討をするとこのようなチグハグな契約の仕方をされている方がいるというお話をよく聞きます。
まずはどの分野の保険が必要で、どの種類の商品が必要なのかを把握してから、各保険会社の商品を検討していくようにしましょう。