家計を見直したい、赤字体質を何とかしたい、そんな悩みを抱えている方も多いでしょう。
ファイナンシャル・プランナーに相談するなど具体的なアドバイスを求めている方も多いはずです。
ただプロに相談するとなると当然お金がかかります。
苦しい家計の中でプロに支払うお金はない、そんな方はまず家計に関する基本的なアドバイスを元に見直してみるのがおすすめです。
今回は「家計に関する基本的なアドバイス」についてです。
■まずは固定費を見直す
家計に関するもっとも基本的なアドバイスは「固定費が適切かどうかを見直す」ことです。
固定費とは「どうあっても必要な出費」のことですが、必要だからといって減らせないとは限りません。
一方で減らしてはいけないものもあります。
この「無理に減らしてはいけない、でもうまく減らすことで家計の負担を軽減できる」という難しいバランスをどううまくとっていくかがポイントなのです。
現代の一般家庭における固定費としては食費、光熱費、住居費は当然のこととして、通信費や交通費も無視できない負担になっています。
■通信費から見直しを!
とくに節約の余地があるのが通信費でしょう。
スマホやインターネットに毎月どれだけのお金を払っているのか、それが適切な額なのか、いまや日常生活にネットはなくてはならないものになっているだけに当然のように月額料金を支払っているケースが多いですが、細かくチェックしてみると意外に無駄な部分も多いのです。
格安スマホを検討
例えばスマホの場合は大手キャリアだと月額7000円程度の通信費がかかるのが一般的ですが、格安スマホに切り替えれば半分以下に減らすこともできます。
格安スマホは大手キャリアに比べて通信回線の速度や安定性にやや難があると言われますが、あまり通信速度が問われない環境で使用しているならほとんど不都合を感じないものです。
大量のデータを使う場合には注意
大量のデータをやりとりする、仕事とプライベート両方で使う機会が多い場合には大手キャリアの安定した通信改善でないと不便が生じることもあります。
つまり前者の場合は「節約できる出費」であり、後者の場合は「節約すべきではない出費」となるわけです。
面倒くさい・・・と思わずに手を付ける!
この通信費の見直しに関してはシンプルに「面倒くさい」ために行わないケースも見られます。
そもそも料金の仕組みがよくわからず、電話で問い合わせてもなかなかつながらず、直接店舗に訪れても待たされたうえにわかりにくい説明ばかり…そんなこんなで必要以上のお金を毎月支払っている可能性もあります。
わかりづらい部分を徹底的に見直したうえで現在加入しているプランが本当に適切なのかも見ておくとよいでしょう。
■住宅ローンの繰上げ返済
住居費、家賃を節約するのは難しいですが、住宅ローンを支払っている場合にはボーナスで繰り上げ返済を行うことで先々の負担を減らすことができます。
さらにもっと金利面で優遇されるローンに借り換えることで月々の負担を減らす余地もでてきます。
このローンの見直しも面倒でわかりづらい部分がつきまとうものですが、借り換えによって大幅に月々の負担が減ることもあるので見逃せません。これは住宅ローンだけでなく自動車などさまざまなタイプのローンにも当てはまるでしょう。
■食費を減らす場合には注意
節約と言えばまず食費を減らすことを考える方も多いですが、ちょっと注意も必要です。
お酒や外食など嗜好性が高い食費を減らすのはよいですが、無理に日常の食費を減らそうとするとストレスがたまる、栄養が偏るといった問題も出てきますから、まずは通信費や住居費の見直しからはじめた方が無難です。
■保険料を適正化
固定費には含まれないかもしれませんが、毎月必ず支払いが必要になるものに保険料があります。
万一の備えのために必要な面もある一方、その負担が家計を圧迫してしまっているようでは本末転倒です。
世帯ごとの保険料の平均は年額で20万円をこえており、40代では平均45万円にもなると言います。
毎月3~4万円の負担が果たして適切なのかどうか、保険の補償内容と保険料のバランスを見直してみましょう。
自分にとってはほとんどリスクのない補償に毎月保険料を支払っている可能性もあります。
こうしたアドバイスは基本中の基本ともいえるものですが、先述したように改善には面倒が伴うこともあって実際に実践している世帯は限られています。
面倒を惜しまず実行すれば赤字体質から抜け出すきっかけをつかむこともできるかもしれません。
■プロに相談するのが近道?
結局はプロに相談をするのが一番楽でしょう。
自分では保険の必要保障額の計算など専門的な知識が必要になるため限界があります。
ファイナンシャルプランナーに相談をしてみることをお勧めします。