生命保険会社は現在、日本に40社以上が存在しています。
昔から営業をしている日本社と言われるセールスレディーから、コンサルティング提案をしている外資系やカタカナ生保(日本の会社ですがセールスレディーではない提案型営業をしている会社を呼ぶ通称)、ネット系生保などがあります。
現在、生命保険の契約は、自分のニーズに合わせてたくさんあるこれらの保険会社の商品を組み合わせて入るのが一般化しました。
この組み合わせで契約をするということがが一般的になったのが、乗り合い代理店の普及です。
乗り合いとは、元々は1社の商品しか販売ができなかった保険代理店が、各保険会社の商品の取り扱いもできるようになることを言います。
この乗り合い代理店が増加したことによって、医療保険にはA生命保険、がん保険にはB生命保険と商品の使い分けをすることができるようになりました。
契約者側すると良い組み合わせであれば非常にメリットがあると言えます。
しかし、どのような組み合わせが良いのかわからないという問題も出てきてしまいました。
数百もある商品から組み合わせを選択するのですから当然です。
今回はこの生命保険の組み合わせについてです。
■雛形のようなおすすめの組み合わせは難しい
残念ですが、生命保険の組み合わせは全ての人に万能に良いと言える組み合わせは存在しません。
生命保険は、その方の経済状況やニーズ、リスクに対する考えによって大きく提案内容が異なります。
同じ年齢で同じ預貯金の額でも、リスクに対して強い人とリスクに対して弱い人では提案内容が変わるということです。
型にように最良の組み合わせを提案はできません。
しかし、組み合わせを考えるためのポイントを抑えておけば非常に商品選択が楽になるでしょう。
■そもそも組み合わせとは?
「生命保険に1本入ればいいんじゃないのですか?組み合わせってことはたくさん入るってことですか?」
このような質問をいただくことがあります。
確かに保険商品1本で特約などをたくさんつけて全てをカバーするという方法もありますが、各保険会社で力の入れている商品も異なるし、強みや弱みも異なります。
家電製品など色々な会社の商品を組み合わせて生活をしていませんか?
保険商品も同じで、あなたのニーズに対してそれぞれ最適であろう商品は異なります。
組み合わせて入る方が良いケースも多いので、検討をしてみましょう。
■組み合わせを考えるポイント
組み合わせを考えて行くためには、何のために生命保険が必要なのか?を考える必要があります。
保険商品は、「予期せぬ事態に陥った時に経済的に困らないようにするための金融商品」です。
あなたに万が一のことがあって家族の方は金銭面で困りませんか?
あなたが病気になったらあなた自身は費用面で困りませんか?
保険はこのようなリスクに対応する商品です。
リスクを考えて必要だと判断したら商品を選定するという流れになります。
以下、5つに分けてご紹介をしていきます。
万が一の死亡に備える
あなたが病気や事故で亡くなってしまった場合に、残された家族の方は経済的な面で困ることはないでしょうか?
生活費や教育費などあなたの収入が大きく関係しているのであれば、しっかりと保険の活用を考えてみましょう。
必要保障額を考える時には、無くなるお金(あなたが稼いでいるお金)の面だけではなく、残された方がもらえるお金(社会保障や福利厚生、残された方が働いて得る給料)を考慮して計算をしていく必要があります。
保険の知識だけでなく社会保障や税金面の知識も必要になってくるため一人で考えるのは難しい分野と言えるでしょう。
万が一の病気に備える
日本は国民皆保険制度の国で、病気になっても医療費が1〜3割負担しかありません。
しかし、健康保険など社会保障の対象とならない部分も多く、安心して健康に生活をするためにも医療保険やがん保険などの加入を検討した方が良いでしょう。
またこの分野の保険商品は、商品開発が非常に進んでおり保険料は安く、保障は手厚くなっている傾向があります。
検討して契約しているから大丈夫!と思わずに年に1回程度は、見直しをするようにしましょう。
老後に備える
日本は世界の中でも有数の長寿大国です。
長寿ということは老後の生活が長くなることを意味しているため、老後のための蓄財をしていかなければいけません。
少し前に金融庁の2,000万不足問題がありましたが、不足する金額も人によってそれぞれでしょう。
老後の蓄えを作るために、生命保険も活用することができます。
介護に備える
老後に備えるに含まれている部分とも言えますが、長寿化することによってより身近な問題かつ深刻な問題になりつつあるのが介護の問題です。
2000年から公的介護保険がスタートしており、ある程度は医療と同じように公的介護保険でカバーができますが、やはり自己負担部分については無視ができません。
また核家族化が進んでおり、介護のための交通費が多くかかって困るという例もあります。
ご自身には関係がないと思わずに考えていかなければいけない分野です。
相続に備える
相続税法の基礎控除の改正で一時期マスコミでも多く取り上げられた相続。
相続について各業界が様々な提案をしており、身近になってきてはいますがまだまだ対策不足だと言える分野です。
相続税や分割問題の関係でお金に困らないように考えておく必要があります。
■なるべく保険料を抑えたい人におすすめの組み合わせ
雛形的な組み合わせの提案は難しいと冒頭でお伝えしましたが、それでも老後は今後考えるとして保険料をなるべく抑えたいという人向けのプランを紹介いたします。
※数字面の説明においては、税金面はややこしくなるため考慮をしていません。
生活費〜収入保障
まず真っ先に思い浮かぶのが生活費です。
生活費のための保険商品としては、収入保障保険がおすすめです。
収入保障保険は、万が一のことがあった場合に、65歳までなどの一定期間の間、設定した月額に応じて年金形式で保険金を受け取れる商品です。
毎月20万と設定をすれば、年金240万が毎年受け取れるということになります。
この商品は、保障額がどんどん下がっていく仕組みであるため保険料が非常に割安に設定されています。
保険料を抑えて、効率的に保障を準備したい人にはおすすめの商品です。
教育費〜定期保険または学資保険
子供の教育費は非常に大きな金額となります。
進路によって総額は異なりますが、子供一人当たり1,000万円の教育費がかかるというのを目安にすると良いでしょう。
この場合、学資保険や定期保険で準備をするのがおすすめです。
学資保険はお金を貯めるという機能もあるため、他の方法との比較が必要になりますが、しっかり確実に貯めたい人にはおすすめです。
運用面は得意だから万が一の時にしっかり教育費を残せるように・・・という方は、子供が独立するまでの期間だけ定期保険を活用するというのもおすすめです。
子供の学費の貯蓄が進んでこれば定期保険は減額(1,000万の保障を500万にするなど)しながら継続をしていけば良いでしょう。
医療費〜医療保険
医療費は健康保険等の社会保障がありますが、先進医療や医療費以外の費用などがかかってしまいます。
しっかり準備をするのであれば日額10,000円、多少は自費で賄えるという方は日額5,000円の医療保険などを活用すると良いでしょう。
最近の医療保険は、7大疾病や特定病気の場合には上乗せされるというものも多く、またセカンドオピニオンなどの付帯サービスも充実しています。
■まとめ
ネット生保などの登場で、ご自身で保険会社と直接契約をすることが簡単になりました。
しかし、生命保険のような商品は非常に専門的な知識を広範囲に必要とするため、自分だけで全て考えて対応するのはまだまだ難しいと言えます。
今後、AIなどの普及でどんどん自己完結できる環境はできてくると予想はできますが、現状はまだその域には内容です。
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