高校・大学を卒業されて就職をされた方も少し社会人生活に慣れてくるのがこの7月頃ではないでしょうか?
来月8月にはお盆休暇もあり、「あと少し頑張れば休み!」と思って頑張っている方も多いのではないでしょうか?
新卒新入社員の方から慣れた頃にご相談が増えてくるのも「生命保険って入った方がいいのですか?」という相談。
昔は職場の中で生命保険の担当者が声をかけてきて何となく保険に入る方が多かったのですが、最近は個人情報やセキュリティーの関係で他社の方が会社内に入れるケースがほとんどなくなりました。
そうなってくると保険に入るタイミングがなくなってしまい上記のような相談が増えてくることになります。
今回は、そんな新卒新入社員の方のための生命保険の選び方についてご紹介します。
■生命保険とは?わかりやすくいうと何?
みなさまの暮らし.NETでは繰り返しなんどもお伝えしている定義ですが大事なのでここでもお伝えします。
生命保険とは「あなたに万が一のことがあった時にあなたや残された方が経済的に困らないようにするための金融商品」です。
万が一のことというのは、「病気や怪我・他界してしまうような不幸」のことを言います。
そして経済的に困らないようにというのは「お金が足りなくならないように」ということを意味しています。
新入社員の方もきちんとニーズを考えて生命保険の必要不要を考えるようにしましょう。
■「社会人なんだから保険ぐらい入るべき」???
最近では聞かなくなってきましたが、以前は「社会人なんだから保険ぐらいは入りなさい」と言われることが多かったようです。
このようにアドバイスするのは生命保険の売り手の方だけでなく親御さんにもいらっしゃいました。筆者も記憶がうっすらですが同じようなことを親から言われたような気がします・・・
しかし、このアドバイスは明らかに間違えています。
社会人なんだから保険についてしっかり考えることは必要かもしれませんが、社会人だから保険に入るというのは理屈が合いません。
あくまであなたが抱えているリスクが起きてしまった時に金銭的に困るかどうか?を基準に考えるようにしましょう。
■万が一が起きたとして考える
若い時は万が一のことを考えるのが難しいかもしれません。
しかし、あえて自分に万が一のことがあったら?ということを考える必要があります。
例えば、22歳新人で独身男性・一人暮らしの方のケースで考えてみましょう。
万が一のことは病気と死亡で考えてみたいと思います。
病気をしてしまったら?
病気をしてしまうと病気の内容にもよりますが手術や入院をする可能性があります。
日本は国民皆保険制度を取っているので健康保険証で保険が聞いて大きな負担なく医療サービスを受けることができますが、一部医療保険の対象外になっているものもあります。
入院時の食事代や差額ベッド代と言われる入院個室料、そして先進医療と言われている治療内容についても技術料は保険対象外となっています。
新人社員であればこれらの出費を出来るだけの蓄えはまだないケースが多いので対策を考えないといけません。
死亡してしまったら?
若いからといって死なないとは限りません。
病気だけでなく不良の事故で亡くなる方もいますし、最近では災害や感染症などで命を落とす方もいらっしゃるでしょう。
このようなことが起きないのが一番良いのは当然ですが、仮に起きてしまったら何が起こるでしょうか?
まずあなたの葬儀を家族がしてくれるので葬儀費用がかかるでしょう。
また一人暮らしの部屋を引き払う費用もかかる可能性があります。
これらの費用について考えておく必要があります。
■新卒新入社員の生命保険加入モデル
実際に保険の加入を考える場合には、現在の収入や貯蓄額、本人の希望をもっと考慮しないといけないので前述の内容では不十分ですが、前述の内容で参考としてあえて生命保険の加入モデルを作ってみたいと思います。
まず前述したように可能性は低いですが病気になって入院や手術をすることになる可能性があります。
まだまだ貯蓄がないという前提で、自己負担額や先進医療分を補填できるようにするとなると民間の医療保険で先進医療をカバーしてくれるものに加入をしておくと安心でしょう。
次に亡くなってしまった場合には葬儀費用と身辺整理資金が必要なので、葬儀費用300万+身辺整理資金50万=350万円を保険でカバーをします。
貯蓄もかねてであれば保険期間の長い終身保険などを利用し、保険料を負担を抑えたいから当面だけの保障で良いというのであれば定期保険などを検討すると良いでしょう。
これだけであれば保険料合計は数千円〜1万円以内ぐらいに収めることも可能です。
新卒新入社員の方もで負担感が少なく保障を持つことができるでしょう。
■最後に
今回は新卒新入社員の方の保険の選び方についてご紹介をしました。
若い人は保険は必要ないという方もいるかもしれませんが、大小はあれ誰しもがリスクを抱えて生活をしています。
若いから、新人だからリスクはないということにはなりません。
大事なのは保険に少しでも入ることではなく、自分でリスクについて考えて対処方法を選択することです。
保険はリスクに対して非常に有効な手段の一つですが、他の方法がないわけではありません。
しっかりとリスクに向き合って考えてみることをお勧めいたします。