介護への依存度が高まり、施設へ入院することになった場合に必要なものはどのようなものなのでしょうか。
いざというときに焦らないためにも、介護入院で必要なものを用意しておきましょう。
今回は「介護入院で必要なもの」についてご紹介いたします。
■入居前に必要なもの
まず入居前に契約を行うときに必要なものを見ていきましょう。
・実印と印鑑証明
・健康診断書
・戸籍謄本
・住民票
・連帯保証人や身元引受人
この5点は必ず必要となるでしょう。
介護施設への入院時には入居一時金の支払いなどもあり、高額な契約を結ぶことが多くなります。
このため実印と印鑑証明が必要なものとして支持されることが多いでしょう。
さらに多額の金銭が必要な契約ということもあり、連帯保証人も必要です。
施設に入院中に不測の事態が起こった時に身元を引き受ける人物も必要です。
入院する方の健康状態も施設は把握する必要があります。
今まで在宅介護だった場合は、健康状態を証明する健康診断書と共に、今後どのような配慮やケアが必要かを書き記した書類が求められることもあります。
病院から施設へ入院する場合には、診療情報提供書や看護サマリーを求められることがあります。
■入院が決まったら必要になるもの
実際に入院となった場合に必要なものを見ていきましょう。
・着替え
・室内用履物
・タオルなどのリネン類
・身の回りの日用品
・常備薬
・衛生用品
入院する施設によっても異なりますが、最低限必要になるのはこのようなものです。
自宅に比べると施設で個人が占有できる場所には限りがあるため、多くの日用品を持ち込むことができません。
できるだけ最低限必要なものだけを持ち込むと考えるとよいでしょう。
着替えは季節に応じて家族が入れ替えるようにするとよいですね。
洗濯は施設が行ってくれることも多いため、契約時に確認するとよいでしょう。
またタオルなどのリネン類も施設のものを利用する場合があります。
家族が着替えの洗濯をしなければならない場合で、引き取りになかなか行けない場合は、多めに用意するかレンタルが可能かも確認してみましょう。
介護度が高まると衣類を汚す頻度も高まるため、レンタルだと常に衛生的に過ごせます。
外出が可能な場合には、入院する方の気分転換にもなるためちょっとしたおしゃれ着を持ち込んでおくこともおすすめです。
女性ならメイクアイテムも持ち込むとよいですね。
あまり高額なものを持ち込むことは避け、最低限のもので揃えるようにしましょう。
身の回りの日用品は普段愛用しているものを持ち込むとよいでしょう。
箸など食事に使うものも、場合によっては使い慣れたもののほうがよいことがあります。
持ち込めるようであれば持ち込むことをおすすめします。
介護依存度が高くなると紙パンツやおむつも使用するようになります。
これらの衛生用品は持込が必要になることもあるため、少し多めに用意しておくとよいでしょう。
なお、施設で用意する場合もあるため、必要かどうかを確認しておきます。
■見落としがち?娯楽品も必要
ある程度の娯楽品も必要でしょう。
ただ、音が出るものは周りの迷惑となることがあるので個室に入院する方を除けば避けた方が無難です。
本なども大量に持ち込まず入れ替えるようにするとよいですね。
施設によってはある程度娯楽用品が用意されている場合もあるため、これらをチェックして重複しないものを用意するとよいですよ。
この場合も高額なものは避け、紛失しても構わないものを選ぶようにします。
携帯電話やスマートフォンが持ち込めない施設もあります。
そのため電話番号や住所など連絡を取りたい方にスムーズに連絡がとれるような電話帳を用意しておくのもおすすめです。
個人情報となりますので、持込が可能かを施設に確認しておくと安心です。
お金は施設によっては持込を禁止していることがあります。紛失の心配などもあるため、持ち込める場合でも多額のお金は不要です。