インターネットを利用すればさまざまな情報を手軽に入手できる時代になりました。
さらにはインターネットを利用した投資手段も増えており、リアルタイムで情報を入手しながら刻々と動いていくビジネスに参入して投資を行う環境が一般的になっています。
しかし一方でなんでも調べることができそうなインターネットですが、あくまで手に入るのは「情報」であって「知識」ではないとも言われます。
今回は投資初心者の方にオススメの書籍をご紹介します。
■まずは本で基礎知識をつけよう
投資では経済や政治の情勢などの情報をチェックして機敏に対応することが重要ですが、情報だけでは十分ではなく、お金の流れの仕組みをしっかり理解し、適切に投資・運用していくための知識も必要です。
よく「情弱」は損をすると言われますが、投資の世界では同じくらい「知識が乏しい人」も損をする可能性があるわけです。
そうなるとインターネットを調べるだけでは不十分、さまざまなアプローチで知識に触れ、自分のものとして蓄えていく必要があります。
各地で開催されているセミナーなどはその機会としてよく知られていますが、費用がかかる、自分が知りたいテーマのセミナーに参加できるとは限らない、また「参加しただけ」で満足し身についたつもりになって実際の投資で学んだことを活かせない、といった問題点もあります。
その点、本は読み通すのに時間や手間がかかりますが、その分身につきやすいですし、自分が知りたいテーマを好きな時に学ぶ機会を得ることができます。
インターネットを積極的に活用して投資を行っている人ほど、むしろ本を積極的に活用した学習が必要とも言えるでしょう。
■オススメの本をピックアップ!
とはいえ、投資初心者がいきなりビジネス関連の本を買えと言われてもどれを買えばいいのかわからず混乱してしまうこともあります。そこで投資本の選び方とおすすめの本をピックアップしてみましょう。
まず選び方の大前提として2つ。
「自分が知りたい、はじめるつもりの分野の本を買うこと」。
株式投資、FXなどさまざまな投資の選択肢があり、それぞれに投資の方法や専門用語が存在します。
いきなりすべてを覚えるのは大変ですから、まず的を絞ったうえで基本的な知識を学んでいく必要があるからです。
もうひとつは「できるだけ新しい本を選ぶこと」。
市場は刻一刻と動いていますし、制度の改正なども行われます。
5年前には最高の選択肢だった方法が現在でも通用するとは限らないのです。ですから2年以内くらいの範囲で出版されたもののなかから選びましょう。
株について学ぶならこの1冊
投資初心者におすすめの本では「ビーター・リンチの株で勝つ~アマの知恵でプロを出し抜け」がまず挙げられます。
ピーター・リンチという非常に著名な投資家がアマチュアを対象に株で勝つ方法を紹介しているものです。
一般人が日常生活の中で身近に知っていることを投資にうまく活かす方法がメインなので初心者でもわかりやすい内容になっています。
FXについて学ぶならこの1冊
FXに興味がある方には「一番売れてる月間マネー誌ザイが作った「FX」入門 改定版」。
長いタイトルですが、その分内容がすぐにわかります。
図解が多いので初心者にわかりやすく、難しい専門用語が多くてチンプンカンプン…という初心者にありがちな問題がありません。
かといってマンガではないので内容も濃く、初心者~中級者までカバーできる内容です。
金融について学ぶならこの1冊
タイトルからして魅力的なのが「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください」です。
この本は「金融リテラシー」を焦点を置いているのが大きな特徴で、長期的なビジョンで堅実に投資で利益を上げる方法をメインに扱っています。その分少ないリスクで投資をはじめたい初心者に向いています。
受験生の参考書と同じで、こうした本の中からまず一冊自分に向いている者を選んでしっかり読み込んでみる。
そして基本的な知識を身に着けたうえで投資を行いつつ、別の本を探していくのが学びながら投資を行っていくうえでもっとも効率の良い方法となるでしょう。