FXについてよく言われるのが「これは資産運用なのかギャンブルなのか?」という疑問です。
ハイリスクハイリターンとよく言われており、投機性が非常に高いのが特徴だからです。
数万円単位と少額ではじめることができるうえに、レバレッジを利用することで大きな取引を行うことができるので利益を得やすいメリットを備えている一方、当然相場を見誤ってしまったときには大きな損失を出してしまうことも少なくありません。
今回は、「外国為替証拠金取引(FX)」についてです。
■FXとは?
いきなり初心者でギャンブルのような取引に手を出してしまうと大失敗してしまう恐れがある一方、投機性の高い投資なら初心者からいきなり大きな利益を上げる可能性もあるからです。
FXに関しては賛否両論があるだけに投資初心者が自分に向いているかを判断するためにも、賢く行っていくためにもその特徴やメリット・デメリットをよく知っておくことが大事になってきます。
FXとは外貨の売買を行うことで収益を目指していく投資方法です。
通貨間の相場は日々変化していますから、その動向をうまく見極めて売買すれば大きな利益を上げることもできるわけです。
例えば円高が進んで1米ドル=90円の時に米ドルを購入しておけば、その後円安になって1米ドル=130円になったときにすれば差額を利益にすることができるわけです。
この相場で100ドル購入したとすれば手数料などを抜きにして購入額は9000円、売却したときに得られるのは1万3000円となりますから、40パーセント以上の利益を得たことになります。
数ある投資の中でもこれほど大きな利益を上げるチャンスがあるのは限られているでしょう。
■レバレッジの仕組み
FXにはレバレッジという制度が設けられており、資金力よりも大きな取引を行うこともできます。
例えばレバレッジ10倍に設定した場合、1万円の資金で10万円分の取引が可能になるわけです。
先ほどのたとえで言えばレバレッジなし(1倍)では9000円で100ドルを購入することになるわけですが、レバレッジを10倍に設定すれば1000ドルを購入できる形になります。
そして1米ドルが130円に上昇すれば、売却したときにレバレッジをかけた分大きな利益を上げることができるわけです。
■レバレッジにはメリットだけでなくデメリットも・・・
こうして見るととても魅力的な投資方法にも思えますが、ひとつ大きな注意点があります。
自分にとって都合がよい形で市場が動いて利益を上げることができた時にはよいのですが、逆になったときには損失が多くなってしまうのです。
例えば1米ドル130円で購入したもののその後90円に下がってしまった場合、レバレッジなしで100ドルを購入したときには1万3000円、かけて売却したときには9000円しか戻ってこない形になります。
しかしここにレバレッジを10倍かけると…元金では損失をカバーしきれずに追加で支払わなければならないケースも出てくるのです。
このレバレッジとの付き合い方が投資初心者にとって最大のポイントといってもよいでしょう。
かつては国内のfx業者でも数百倍のレバレッジをかけることができましたが、現在では25倍までに制限されています。
その分リスクが減ったともいえるわけですが、それでも初心者が不用意に高いレバレッジをかけてしまうと大きな損失を出してしまうリスクがつきまといます。
この点で注意したいのは損失の状況によっては単に元本を失うだけでなく、先述したように追加で損失分を支払わなければならないケースも出てくる点です。
■海外FX業者には数百倍のレバレッジを取れるところも!
海外のFX業者を日本で利用することも可能ですが、海外の業者はレバレッジの規制がずっとゆるく現在でも数百倍のレバレッジを賭けることも可能です。
しかも万一損失を出してしまった時には元本(証拠金)がゼロになった時点でリセットされる「ゼロカット制度」というシステムが用意されています。
つまりハイリスクな一方でマイナスで損失金を追加で支払う必要がないのです。
投資初心者がいきなり海外FX業者に手を出すのはあまりおすすめできませんが、ある程度経験を積んだらこうした選択肢があることも覚えておくとよいでしょう。
ご興味がある方はあくまで自己責任で取り組みましょう。